字形上の系統から孤立している音素文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 15:04 UTC 版)
「音素文字の歴史」の記事における「字形上の系統から孤立している音素文字」の解説
現用されている音素文字で、字形から起源をカナン文字にたどれないものとしては、ターナ文字がある。この文字体系は、明らかにアラビア文字その他の実在の音素文字に範をとっているが、字をそれらの文字体系の数字から採っているという特異なものである。1920年代にソマリ語のために考案されたオスマニヤ文字(en)は、ソマリアでは1972年までラテン文字とともに公用の文字体系であったが、子音の字形はまったくの独創によるもののようである。 今日では公的に用いられない文字体系のなかにも、字形上は孤立しているものが若干ある。注音符号は漢字から派生した表音文字である。インド東部のオル・チキ文字(en)は「危険」「集会所」などの伝統的な記号や、独自に作り出されたピクトグラムをもとにしているようである(オル・チキ文字での字の呼び名は、かつて現れた音素文字と同様、それが表すものと音とが頭音法の原理で関連づけられているが、字が表す名前の「終わりの」子音や母音となる。 le「こぶ」は e を、en「脱穀」は n を表す)。 古代世界では、刻み目で文字を表すオガム文字もあった。また、古代ペルシア帝国の碑文は、音素だけを表す楔形文字の文字体系で記された。その字形は特別に作られたもののようである。これらの体系はいずれも、「字形上は」世界のほかの音素文字から孤立しているが、それら先行する体系を参考に考案されたものである。[要出典]
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