妻妾・子女
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 14:18 UTC 版)
千鳥姫という信茂側室の伝説もある。千鳥姫は、織田家の大軍に包囲された岩殿山城から信茂の次男賢一郎と赤子の万生丸を連れ、護衛の小幡太郎らと共に落ち延びたが、万生丸が泣き出したため、小幡太郎は千鳥姫から万生丸を取り上げ、岩殿山城の断崖から投げ捨てたというものである。その場所は稚児落としと呼ばれて伝わっている。 『甲乱記』では信茂とともに処刑された元服前の「八歳ニナル男子」の存在を記し、高野山持明院『十輪院過去帳』ではこれに該当すると見られる「幻朝童子」の存在を記している。 信茂には孫娘(養女)の天光院殿がいる。「天光院殿」は追号で、名を「香具姫(香貴姫)」とする説もあるが、確実な史料からは確認されない。天光院殿は信茂娘と教来石左近大夫の間に生まれ、後に信茂の養女となる。天正10年の武田氏滅亡後、信玄の娘の松姫に連れられ勝頼の娘、仁科盛信の娘らとともに、武蔵国横山村(現・東京都八王子市)に落ち延び、松姫により育てられている。のちに磐城平藩主内藤忠興の側室となり、嫡男内藤義概(よしむね)らをもうけている。
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