妓館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 08:46 UTC 版)
妓館には、花や植物が植えられ、狆や鸚鵡が飼われ、香炉が置かれ、また、山水画や骨董が飾られているところが多く、庭園風になっているものもあった。妓館は、互いに奇をてらい合い、提供される様々な香りが数里先まで漂ったと伝えられる。さらに、厨女(女料理人)が働いており、彼女らが料理する山海の珍味がすぐに作れるように準備されていた。旧院には商店もあり、客が妓女に贈るための高級品が置かれていた。また、茶を専門とする茶坊もあった。夜には、妓女による音楽が奏でられ、芝居が上演された。妓館の額もまた、名人の手になるものがいくつもあった。妓館には、他に下働きの下女と男衆が別にいた。 旧院の妓女の部屋もまた、趣味がよく風雅であり、文人の書斎風になっているものもあった。妓館を経営する妓女の母は「鴇母」と呼ばれ、その夫は「亀奴」と呼ばれた。金銭欲が強い者が多かったと伝えられる。
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