女流作家の進出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 00:09 UTC 版)
1957年には、仁木悦子が自身と同名ヒロインが登場する長編「猫は知っていた」でデビュー、「日本のクリスティー」と呼ばれた。また、夏樹静子はクイーンの悲劇四部作のオマージュともいえる「Wの悲劇」が話題となり、薬師丸ひろ子主演で映画化もされた。 SFや伝奇小説の分野でも多作で知られる栗本薫は、評論では「中島梓」名義を使い分け、クイーンとロスを思わせる中島梓と栗本薫の1人2役対談が、『平凡パンチ』誌上で企画された。推理小説の分野では、作者と同名だが男性の栗本薫が主人公の「ぼくらの時代」はじめ、多くのシリーズとキャラクターを創造した。 トリッキーな連作「妻の女友達」「プワゾンの匂う女」や、倒錯ミステリの長編『ナルキッソスの鏡』が有名な小池真理子は、短編の名手としても知られる。
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