太鼓の打法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 05:15 UTC 版)
小倉祇園太鼓の最大の特徴は全国でも珍しい両面打ちを行う点である。両面の打ち手の役割は明確に区別されており、それぞれ「ドロ」(濁)、「カン」(甲)と呼ばれ、刻むリズムや音の高さが異なる。ドロとカン、それにジャンガラが三位一体となる事で小倉祇園太鼓独特の賑やかなリズムが生まれる。 ドロは「ドンコドンコ…」と単調なリズムを刻む。ドロは全体の基本調となるもので、少し鈍い濁音を出す事からこの名がある。「裏」(うら)「元」(もと)とも呼ばれる。 カンは甲高い音を出す事からこの名があり、「ドンコ、ドンコ、ドンコドンコ、ドドンコドン、スットンスットンドコドコドドンコドン、ドンコドンコドン」とリズムが複雑であることからドロを習得した上級者がこれを務める。「表」(おもて)「本」(ほん)とも呼ばれる。ジャンガラは賑やかさを加えるほかに全体のリズムを調整する役割があり、ドロ、カンを習得した実力者がこれを務める。 細かい打ち方は各町内や個人ごとにも微妙に異なるが、足を八文字に開いて歩きながらゆっくりと拡張高く、元気いっぱいに叩くのが古式である。また、腰を柔らかくして手首と足とで打つのが古来より秘法とされている。 掛け声は「あっ やっさ やれやれやれ」。また、子供会などが運営する山車では、太鼓と共に「小倉祇園ばやしが唄われる。作詞は詩人で到津遊園(現到津の森公園)の園長なども務めた阿南哲郎。
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