大学教員との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 10:11 UTC 版)
2005年秋に詩の講義でチョに教えていたニッキ・ジョヴァンニ(英語版)は、チョの振る舞いが「脅迫的で危険」であったために、彼を講義から排除したという。彼女はチョを「意地悪な性格」であると回想し、また彼の作品は「威圧的」であったと説明した。ジョヴァンニは、チョが講義でサングラスをつけており、彼女がチョを講義のディスカッションに参加させようと試みたときも、彼は黙り続けていたと報告した。ジョヴァンニの講義において、チョは机の下から女子学生の脚を撮影することと、暴力的でわいせつな詩を書くことにより女子学生を威圧していた。2005年の秋にジョヴァンニは当時の専攻長であったルシンダ・ロイ(英語版)に、ジョヴァンニが「チョを教え続けるのであれば、辞任したいと考えている」ことを伝えた。その後、ロイはチョを講義から排除した。 ロイは、チョの作品がとても不穏な内容であるとわかったため、彼女は警察や大学当局に助けを求めたという。しかし、チョがいかなる明確な脅威となりえていないことから、警察が対応することは困難であった、とロイはいう。銃乱射事件が報じられた後に、ジョヴァンニは「それが起きたとき、私は誰がやったのかがおそらくわかった」そして、「もしそうでなければ、ショックを受けていたでしょう」と述べた。ロイは事件の前年に詩への入門という講義を教えていた。彼女は彼を「実にひどく傲慢で、きわめて不快になりうる存在であり、また、ひどく不安定であるように見えた。」と説明し、彼女は彼に幾度なくカウンセリングを受けるよう促したという。彼女曰く、チョは講義において発言することを拒否し、携帯電話で彼女の写真を撮っていたという。ロイがチョの振る舞いと彼の作品のテーマに懸念を抱いた後、彼女は彼と1対1で話し合うことを始めた。しかし、彼女はすぐに彼女自身の安全を懸念するようになり、彼女の助手に対して、助手に警備員を呼ぶように警告するために、彼女が亡くなった教授の名前をドゥレス・コード(英語版)(危険を知らせる暗号)として用いると話したという。ロイが当局にチョの振る舞いを通報した後に、彼女はチョにカウンセリングを受けるよう促したが、しかし、彼女の知るところでは、チョは一度もその依頼に従わなかった。ロイはチョを「並外れて孤独」であるように見えると説明し、チョが「私に一度、自分は孤独で友達がいないと話した」と述べた。 他の教授らもチョの不穏な行動をよく知っており、チョにカウンセリングを受けるよう促していた。教授の中には、チョが精神的な問題を抱えていたことが報じられ、警察によって開示されるまで、そのことを知らなかった者もいた。これは後に、「情報にアクセスできなかった」ためか、「権限がなく、開示されていなかった」でためであると推測された。
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