大学の注意喚起
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 08:00 UTC 版)
日本の大学では、宗教学者や、大学の学生課などにより、該当団体からの勧誘に対する注意喚起が行われている。 北海道大学の宗教学者櫻井義秀は、「キャンパス内のカルト問題」と題し、「摂理」が、学生を勧誘する実態についての調査結果を発表している。 首都大学東京では、“インカレ・サークル”と称する人らにより、「青年意識アンケートに答えてください」などと話しかけてくる実例を紹介している。 東北大学では、昼休みの時間帯に、空き教室に呼ばれ、軽食をふるまわれたり、ゴスペルコンサートに勧誘されるなどの相談・苦情が多いという実例を紹介している。 駒澤大学では、団体事務所やセミナーに勧誘するために、「大学生活では味わえないことをやってみたくないか」「大学を超えたサークルである」「いろんな大学が加盟しているサークルだ」「自分の性格を見つめて新しい自分を発見しないか」「自己開発、能力開発をしよう」などという、お近づきのセリフを言われた実例を紹介している。 北海道大学教授(宗教社会学)の櫻井義秀は、大学側の対策の重要性を強調する一方で、ある西日本の大学が学内勧誘を禁止して違反学生の実名を掲示板で公開した実例を挙げ、「どんな宗教団体にも信教の自由や布教の自由はある。問題は、相手をだまそうとする布教の仕方だ。ここを間違えると裁判で争う場合、教育機関側にも非があると認定されかねない。慎重に対応すべきだ」と行きすぎた対策についての懸念を述べている。
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