多足類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 14:09 UTC 版)
Retrodesmus cavernicola(ヤスデ)の末端と尾節(e: 肛上板、h: 肛門鱗、p: 肛門扉) 様々なChaleponcus属のヤスデの尾節 エダヒゲムシ(a.sg = 肛節) ヤスデ類の尾節は他の多足類より発達で分厚い。背面には「肛上板 epiproct」、腹面には「肛門鱗 hypoproct」、左右には「肛門扉 paraproct」という、肛門を覆いかぶさった計4枚の構造体をもつ。 ムカデ類の場合、尾節は生殖孔の直後にあり、胚発生の段階では明瞭に見られるが、成体の場合は不明瞭で、肛門を覆いかぶさった1対の構造体(anal valves)のみによって表れる。 エダヒゲムシ類の場合、背腹2枚の板状の構造体でできた短い尾節をもつ。しかしこれは尾部(pygidium)もしくは肛節(anal segment)と呼ばれる方が一般的で、種の同定形質として重要視される。 コムカデ類の場合、肛門を囲んだ小さな尾節をもつ。
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多足類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 03:44 UTC 版)
イシムカデ類の第1小顎(2)、第2小顎(3)、および顎肢(4) 様々なヤスデの顎唇(第1小顎) 多足類の小顎の特徴は次の通り。 ムカデの小顎はいずれも基部が癒合して基胸板をなしているが、前後2対はそれぞれ異なった形態をとる。第1小顎は平板状で直前の大顎を覆い、ムカデの口腔の下部をなす。第2小顎は歩脚状で、側気門類(ゲジ類以外のムカデ)ではその先端が爪やブラシ状の構造がある。 ヤスデの第2小顎は退化消失し、残りの第1小顎は左右癒合して1枚の平板状の顎唇(gnathochilarium)となる。これは左右の大顎と前方の上唇に併せてヤスデの口腔を構成する。 エダヒゲムシはヤスデのように第2小顎を失い、左右癒合した第1小顎のみをもつ。 コムカデの第2小顎は六脚類のように、左右癒合して1枚の下唇らしき板状構造体となる。
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