多座配位子の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 19:46 UTC 版)
エチレンジアミン - 最大で2箇所の配位結合を作る能力を持った、2座配位子である。 エチレンジアミン四酢酸の陰イオン - 最大で6箇所の配位結合を作る能力を有する。つまり、6座配位子である。なお、エチレンジアミン四酢酸に1つのカルシウムと2つのナトリウムを配位させた化合物は、エデト酸カルシウム二ナトリウムとも呼ばれ、鉛中毒の解毒に用いる場合がある。また、缶詰や瓶詰に添加する場合もある。 バソクプロイン - 2座配位子。 シュウ酸の陰イオン - 2座配位子。 ポルフィリン - 4座配位子。 ジメルカプロール - BALとも呼ばれ、鉄やカドミウムやセレンの毒性を増す一方で、水銀やクロムやアンチモンなどとキレート化合物を形成して排出を促進するため、これらの中毒の際に、筋肉注射して用いる場合がある。 デフェロキサミン - 3価の鉄イオンをキレートし易い化合物で、鉄中毒の治療に用いる場合がある。 デフェラシロクス(英語版) - 3価の鉄イオンをキレートし易い化合物で、鉄中毒の治療に用いる場合がある。
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