外断熱の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 09:18 UTC 版)
建物(コンクリート構造物)の外側を断熱材で覆うので、建物の躯体が室温と同調し、以下の利点があるといわれている。 室内に結露が発生せず、カビ・ダニの被害が抑えられる(アレルギー予防)。 外気温変動による躯体の膨張収縮が少なく、耐久性が高い(低環境負荷・高資産価値)。 高い熱容量を持つ躯体(特にコンクリート建造物では顕著)が断熱材の内側に置かれるため、室温の変動が抑えられ冷暖房の効率が良い。(省エネルギー効果) 建物内部(部屋間)の温度差が少なく、ヒートショック現象が起こりにくい。 躯体が断熱材に包み込まれるため、外気の寒暖から守られると同時に、大きな熱容量によって建物の温度変動が小さくなり、室温が快適な環境に保たれる。内装にコンクリート打ちっ放しも選べる。冬季にも外壁は室温と同調して高い温度に保たれるため、冬季に発生する壁での結露が起きにくく、カビやダニの発生を防ぐことができる。また、日射熱によるコンクリートの膨張収縮が減少し、躯体の劣化を防ぐことや、風雨に直接晒されないので雨滴のコンクリートへの浸入を防ぎ鉄筋の腐食防止にもつながる。これらの結果、内断熱建物に比べ健康で快適かつ長寿命の建物を容易に造ることができる。ただし、一般に外断熱というと内断熱よりもはるかに高断熱の建物であり、外断熱の特徴の多くは高断熱によるところが多い。
※この「外断熱の特徴」の解説は、「外断熱」の解説の一部です。
「外断熱の特徴」を含む「外断熱」の記事については、「外断熱」の概要を参照ください。
- 外断熱の特徴のページへのリンク