変性 (医学)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 01:34 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動変性(へんせい、英語:Degeneration)とは、退行性病変の一つで、細胞や組織に正常では存在しない物質が沈着ないし、正常でも存在するが沈着量や場所が異常なものをさす。
分類
- 空胞変性(水様変性)
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- 細胞質内の水分増加が起こり、その後空胞が生じるもの。浸透圧ネフローゼ。
- タンパク変性
- 角質変性
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- 角化が亢進。
- 硝子滴変性
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- 細胞質内にタンパク質の小顆粒が出現。水銀中毒、ネフローゼ。
- ラッセル小体
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- 形質細胞に過剰産生された免疫グロブリンが沈着。
- 粘液変性
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- 糖タンパク質が細胞内に沈着。
- フィブリノイド変性
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- フィブリノイドが沈着。悪性高血圧、膠原病(PN、SLE)、自己免疫疾患
- 脂肪変性
- 脂肪が沈着。脂肪肝、動脈粥状硬化症、四塩化炭素中毒。
- 糖原変性
- グリコーゲンが細胞内に蓄積。糖尿病、糖原病、結核、肝硬変。
- 病的石灰化
- 正常では見られない組織にカルシウム塩が沈着する。副甲状腺ホルモン、カルシトニン、ビタミンDの異常などが原因。
- 尿酸沈着症
- 尿酸が沈着。尿酸の代謝障害による。痛風
- 色素沈着
- 色素が沈着。外来性色素と内生色素によるものがあり、前者は炭粉など、後者はメラニン、ヘモジデリン、ビリルビン、リポフスチンなどがある。
参考文献
- 『新口腔病理学』(医歯薬出版、2008年6月)
関連項目
「変性 (医学)」の例文・使い方・用例・文例
- 変性アルコール
- 熱はタンパク質を変性させる。
- 私は神の不変性を信じない。
- 神経変性疾患の新薬を開発する
- 変性アルコール.
- 変性酒精
- 脂肪変性
- 酒精変性
- 愛着または愛情における不規則な可変性で特徴づけられる
- 奇形の関節もしくは変性した関節の外科的な復元あるいは交換
- ムカデの脚の変性の前部組の1対の毒牙のどちらか
- 安定性、不変性、または堅実性を欠く
- エラの他に変性した浮袋でも呼吸する南半球の硬骨魚
- 動脈のアテロームの変性
- メタノール変性アルコール
- 外用使用のイソプロピルアルコールあるいは変性エチルアルコールの毒性の液体
- 着色の可変性
- 昔の船員は、貿易風の不変性に頼った
- 翻訳での構成の不変性
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