基本的なパーツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/05 00:29 UTC 版)
宇宙の便所には基本的なパーツが4つある:液体廃棄物真空チューブ、真空室、廃棄物貯蔵庫、および固体廃棄物収集バッグ。液体廃棄物真空チューブは、長さ2から3フィートのゴムまたはプラスチックのホースで、真空室に取り付けられていて、吸引力を提供するファンに通じている。チューブの端には、分離可能な尿の容器があり、これは男性用、女性用がそれぞれ存在する。男性の尿の容器は、幅が2から3インチ、深さ4インチのプラスチック製の漏斗である。男性宇宙飛行士は、2ないし3インチの距離から漏斗のなかに直接、排尿する。女性の漏斗は長円形で、そして幅は縁のところで2インチ×4インチである。漏斗の縁の近くには複数の小穴あるいは細長い裂け目があり、空気を逃がし過吸引をさけるようになっている。真空室は、深さ1フィートほど、幅6インチのシリンダーで、縁には廃棄物収集バッグと吸引力を提供するファンを取り付けることができるクリップがある。尿は、廃棄物貯蔵庫にポンプで送り込まれ貯蔵される。固体廃棄物の貯蔵バッグは気体だけが通過できる特殊繊維でつくられており、このために真空室の後ろにあるファンは、廃棄物をバッグの中にひきこむことができる。宇宙飛行士は用便を終えると、バッグをひねり、それを廃棄物貯蔵庫にいれる。尿および固体廃棄物の試料は、冷凍され、そして地上に持ち帰られ検査される。
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