基本対称式とは? わかりやすく解説

基本対称式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 04:32 UTC 版)

対称式」の記事における「基本対称式」の解説

詳細は「en:Elementary symmetric polynomial」を参照 集合 A の濃度を |A| とするとき σ k ( x 1 , ⋯ , x n ) = ∑ λ ⊂ Λ n , | λ | = k (   ∏ t ∈ λ x t ) {\displaystyle \sigma _{k}(x_{1},\cdots ,x_{n})=\sum _{\lambda \subset \Lambda _{n},|\lambda |=k}\left(\ \prod _{t\in \lambda }x_{t}\right)} という対称式の事を k 次の基本対称式(きほんたいしょうしきelementary symmetric polynomial)という。変数省略して σk とも書く。変数の数 n に混乱恐れがあれば、σn,k のように n を明示する。 σk は、x1 x2 … xk という k 次の単項式同型単項式からなる単型対称式である。 すなわち、n 個の変数 {x1,x2,…,xn} から、k 個の変数選んで掛け合わせて k 次の単項式作る。この時、 k 個の変数組み合わせ全て考えて、k 次の単項式足し合わせてできた対称式である。 k 個の要素選び方は、二項係数用いて nCk 通りあることが分かるので、 σk は、 nCk 個の k 次の単項式の和である。 たとえば、2 変数なら σ1 = x1 + x2 σ2 = x1 x2 3 変数なら σ1 = x1 + x2 + x3 σ2 = x1 x2 + x1 x3 + x2 x3 σ3 = x1 x2 x3 が基本対称式である。根と係数の関係により、基本対称式は、 x1,x2,…,xn を根とするモニックな n 次多項式の係数として現れるt n − σ 1   t n − 1 + σ 2   t n − 2 − ⋯ + ( − 1 ) n − 1   σ n − 1   t + ( − 1 ) n   σ n = ∏ k = 1 n ( t − x k ) = ( t − x 1 ) ( t − x 2 ) ⋯ ( t − x n ) {\displaystyle t^{n}-\sigma _{1}\ t^{n-1}+\sigma _{2}\ t^{n-2}-\cdots +(-1)^{n-1}\ \sigma _{n-1}\ t+(-1)^{n}\ \sigma _{n}=\prod _{k=1}^{n}(t-x_{k})=(t-x_{1})(t-x_{2})\cdots (t-x_{n})}

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「基本対称式」を含む「対称式」の記事については、「対称式」の概要を参照ください。

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