垂直スクロールバーを左側に置くパターン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 22:03 UTC 版)
「スクロールバー」の記事における「垂直スクロールバーを左側に置くパターン」の解説
本記事が対象とするウィジェットとしてのスクロールバー自体はアラン・ケイらが開発した暫定ダイナブック環境(Altoで動作するSmalltalk)においてウィジェットとしての“ペイン”(ウインドウ表示域を分割する区画)に付属するものとして初めて考案・実装されたものである(1976)が、この時点では左側に配置される(ただし後述のとおりウインドウやペインの表示域外に描かれる)方式が採用された。 左側に配置することのメリットは、グラフィカルインターフェイス上の表現では重要な機能が左側に集中する事が多く、ポインタや視線の移動効率が良い点が挙げられる。Smalltalk-76(1976)、-80(1981)等の古典的Smalltalk処理系のGUIの他にも初期のLispマシン(Symbolics Genera OS(1982)、Xerox Interlisp-D(1983))やカーネギーメロン大学のAndrewシステム(1982)、Unix初のグラフィックターミナル(Blit(1982))、NeXTSTEP(1988)のGUI等においてスクロールバーの左配置が採用されている。 これとは別に、アラビア語のように右から左に向かって記述する言語版のインターフェイスでは、左から右に向かって記述する他の言語との対称性に配慮して、スクロールバーは左側に配置されるのが一般的である。 なお、水平スクロールバーはほとんどの場合、下側に配置される傾向が強い。
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