地質学的背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/13 05:09 UTC 版)
「1868年ハワイ地震」の記事における「地質学的背景」の解説
ハワイ島は、ハワイ・ホットスポット上に形成されるハワイ諸島の火山活動が最も活発な場所である。ハワイ島の活火山としては、キーラウエア火山とマウナ・ロア火山があり、島の南東海中にロイヒ海山という海底火山がある。ハワイ島の南東部の隆起が継続することにより、キーラウエアとマウナ・ロアの山腹が、大規模なスランピングを起こしたり、南東方向へ転位したりする。 キーラウエアとマウナ・ロアの山腹の転位は、マウナ・ロア=キーラウエア溝と呼ばれる地割れ帯の拡大につながる。過去に発生した地震波の反射地震学的解析(英語版)によると、過去の南東方向へのずれ込みは、海洋地殻表面に近い剥離面上で起きているとされる。また、スランピングについては、沈み込みゾーンの先端部で観測される縮み量の総和が、スランプに関連する伸張断層で観測される縮み量の総和よりも大きいことから、山腹の上の方だけに影響を及ぼしているものと推定される。 ハワイ諸島周辺にある活動性のスランプのうち、最大のものはヒリナ・スランプ(英語版)である。ヒリナ・スランプの後端部はヒリナ伸張断層系により形成されている。ヒリナ伸張断層系は、1868年と1975年に生じた2回の地震で動いたことがあることが知られている。
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