地盤培養行為
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 15:38 UTC 版)
「地盤を養う」(=政治家・予定候補者の地域定着化)行為を「地盤培養行為」と呼ぶ。これは建前上「地盤とする選挙区で普段から有権者と接触し政見その他を周知する行為」とされるが、選挙での支持を期待して行われることがある。具体的には公示(告示)前の戸別訪問である。公職選挙法で「戸別訪問」は禁止されているが、地盤培養行為は公職選挙法上の「選挙運動」(事前運動)とみなされないため行えるもので、なおかつ「個別訪問」と位置付けて法的リスクを回避し、選挙期間中には行わない。 さらに地盤が乏しい候補の場合は、選挙期間前にわざわざ複数の団体に入会してまで人脈を増やすことすら行われており、個人の関係においても選挙期間前に映画館や祭事など選挙区内の人が集まる場所に出かけ先程まで見知らぬ人であった人に名刺(選挙とは無関係の肩書)を差し出してゼロから人間関係を作ることすら珍しくない。「電柱にも頭を下げる」と言われる所以である。 こうした形で選挙を有利に進めようとするやり方を「ドブ板選挙」と呼ぶ。その他、後援会活動も事前運動とみなされないため、同様の行為が行われることがある。後援会の場合は「入会の手続き(入会申込書)」「会員間の内部連絡(部内資料)」の体裁をとり、無差別には行わない。
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