地理・規模
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 02:23 UTC 版)
宮川の支流・毛原川沿いのY字型の谷、幅200メートルほどの範囲に広がっている。標高100~200メートルの高地で、南向きの斜面に650枚ほどの田畑が連なるが、山際の1ヘクタールほどは耕作放棄されている。 棚田は全国的には地すべりを起こした地に形成された例が目立つが、毛原の棚田は背後の大江山から流れ出た土石流が堆積した傾斜地に拓かれた。山間部にあって傾斜がゆるく、土が深いこと、谷間にあって水が引きやすいことなどから水田が拓かれたものとみられる。法面の構造は石積みと土坡で成り、谷川の水を水源とする。 棚田1枚の区画は平均0.8アールだが、耕作されている棚田の実際は1~3アールほどのものが多いとみられる。傾斜は10分の1程度と平均的ともやや緩いとも評され、段高は1メートル前後から1メートル未満となっている。 棚田の間を縫うように5本の農道が走り、これらは「散策道」と呼ばれる。民家や水車小屋などが点在し、棚田を見下ろす高地に展望台が設置され、さらにその最上部には氏神の大岩神社がある。一帯は2007年(平成19年)に丹後天橋立大江山国定公園に指定された。
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