地球と月の距離
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 05:30 UTC 版)
地球と月の距離 (Lunar distance、LD) は、地球から月までの距離である。平均は38万4400キロメートルであるが、月の軌道の近点では36万3304キロメートル、遠点では40万5495キロメートルである。 地球と月の距離の高精度の測定は、地球上のLIDAR局から発射した光が月面上の再帰反射器で反射して戻ってくるまでの時間を測定することで行われる。 月は、年間平均3.8センチメートルの速さで、らせん状に地球から遠ざかっていることが、月レーザー測距実験によって明らかとなった。後退速度は異常に速いと考えられている。 地球と月の距離を最初に測定した人物は、紀元前2世紀の天文学者、地理学者のヒッパルコスで、単純な三角法を用いた。彼は、実際の長さから約2万6000キロメートル短い値を得て、その誤差は約6.8 %であった。 アメリカ航空宇宙局の Near Earth Object Catalog では、LDを単位として小惑星や彗星の長さを表している。
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