地球、環境ボトムライン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/16 21:51 UTC 版)
「トリプルボトムライン」の記事における「地球、環境ボトムライン」の解説
地球、環境ボトムライン或いは自然資本ボトムラインは、持続可能な環境慣行を指す。 TBL企業は、自然の秩序に可能な限り利益をもたらすか、少なくとも害を及ぼさず、環境への影響を最小限に抑えるよう努める。 TBLの取り組みは、とりわけ、エネルギーと再生不可能な資源の消費を注意深く管理し、製造廃棄物を削減し、安全で合法的な方法で処分するだけでなく廃棄物の毒性を低減することにより、エコロジカル・フットプリントを削減する。 「ゆりかごから墓場まで」は、TBL製造業の最重要事項であり、通常、製品のライフサイクルアセスメントを実施して、原材料の算出と採集から製造・流通・最終処分に至るまで、真の環境コストを決定づけるものである。 現在、非分解性や毒性がある製品の処分費用は、政府が財政的に負担し、処分場の近くや他の場所の住民が環境的に負担している。TBLの考え方では、廃棄物問題を引き起こす製品を製造・販売する企業は、社会からフリーライドを与えられるべきでない。問題のある製品を製造および販売する企業が最終処分の費用の一部を負担したほうが、より公平である。 TBL企業は、乱獲やその他の危険な資源の枯渇など、生態学的に破壊的な慣行を回避する。多くの場合、環境の持続可能性は、事業にとってより長期的に収益性の高い道である。環境的に健全であることの方がコストがかかるという議論は、事業の経過を一定期間にわたって分析すると、しばしば偽りのものとなる。一般に、持続可能性の報告指標は、社会問題よりも環境問題の方が定量化および標準化されている。GRI、CERES、Institute 4 Sustainabilityなど、多くの著名なレポーティング機関や登録機関が存在する。 環境ボトムラインは、エコ資本主義(英語版)の概念に似ている。
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