国際会議としてのSIGGRAPH
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 05:19 UTC 版)
「SIGGRAPH」の記事における「国際会議としてのSIGGRAPH」の解説
毎年夏にアメリカで開催され、世界中の多くの研究者により最新のCGの論文が発表され、技術更新がなされている。ここで発表された技術が多くの3DCGソフトの開発に活かされる。Autodesk (Maya,3ds Max,Softimage XSI)、NewTek (LightWave 3D)といった大手3DCGソフト会社が、自社ソフトの最新版の発表をこのSIGGRAPHですることも多い。 さらに、会議名にInteractive Techniquesとあるように、先端技術を集結した対話的な技術のデモ展示であるEmerging Technologiesもこの国際会議の魅力のひとつとなっている。 また、ゲームや映画、個人制作のCG映像のコンクールとしての面もある。「世界最大かつ最高のCGの祭典」といわれ、学術的研究、アート、教育など、あらゆるCGに関する最先端が集結する。 Electronic Theater と Animation Theater の2部門に分けて評価され、Electronic Theater では高い評価を受けた作品が上映される。 その他にはクーンズ賞を長年に渡って業界に大きな貢献をした研究者に与えている。同賞はCG界では最も権威がある賞である。クーンズ賞の受賞者には、“CGの父”と言われる Ivan E. Sutherland(アイバン・サザランド)や、“ベジェ曲面”の開発者Pierre Bezier(ピエール・ベジェ)、“Zバッファ法”の開発者Ed Catmull(エドウィン・キャットマル)、“バンプマップ法”の開発者James F. Blinn(ジェームス・F・ブリン)などがいる。アジアからは初めて、ラジオシティ法の開発者東京大学の西田友是教授が受賞している。
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