国体主義・日蓮思想の宣伝と渡欧留学
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「里見岸雄」の記事における「国体主義・日蓮思想の宣伝と渡欧留学」の解説
里見は、大正10年1月から翌年2月まで京阪神の国柱会支部を中心に、大小121回にわたる講演のほか、機関紙『天業民報』その他の雑誌の寄稿等の活動を展開した。里見の公演によって国柱会の京阪神三局の勢力は一挙に増大し、1,500円程の渡航費を得た。 大正11年3月、国柱会『天業民報』に「外遊に際して」と題する短文を書き、更に4月23日、明治大学講堂で開かれた国柱会・田中智學の講演会で外遊送別式を挙行し、田中に「たとえ万一予死すとも、学成らずして帰国するを許さず、その際は、彼地において英語なりドイツ語なりで追弔講演をせよ」と訓示をうけた。大正11年5月3日、横浜港より出港し、6月28日にロンドンに到着。渡英後はロンドン郊外ハロウ・オン・ザ・ヒルに居住。間もなく、『日本文明の意義と実現』を、書肆キーガン・ポール社(現、Routledge社)から公刊。ロンドン大学、エディンバラ大学の教授らと親交した。さらに大正12年春にドイツに渡り、当時駐在武官として赴任していた石原莞爾らの協力を得て、独文『古代日本の理想主義とその発達』を公刊し、世界各国の皇帝、大統領、政治家、知識人、宗教家等に寄贈した。哲学博士ケーテフランケ(Frau Dr Käthe franke)らとの親交を経て、大正13年10月、神戸港に帰朝。
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