図書館学や他の情報学との共通点と相違点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 05:10 UTC 版)
「図書館情報学」の記事における「図書館学や他の情報学との共通点と相違点」の解説
図書館情報学のプログラムは学際的であり、情報科学や旧来の図書館学の領域のみならず、様々な社会科学や統計学、システム分析などの領域と重複する。 図書館情報学と情報理論は、別のものである。情報理論とは、確率論と通信の理論に由来する、情報の量と通信についての数学的な理論である。 図書館情報学はライブラリアンシップとは、はっきりと異なる。両者の関係はある意味、医学と 「治療すること (doctoring) 」 の間の違いに似ている。図書館学の応用であるライブラリアンシップは、図書館員によって日々与えられる有用なサービスを構成する。そのサービスは、図書館の利用者のニーズに応じるためのものである。 図書館員の多くは、図書館情報学の研究に必ずしも貢献してはおらず、彼らの職場である図書館での日常作業に従事する。それ以外の図書館員、特に大学図書館の職員は、独自の学術的な図書館情報学調査を行い学問領域の末端に寄与する。最も専門的な図書館職-図書館司書-は資格を必要とする。アメリカ合衆国においては、通常アメリカ図書館協会 (ALA) 公認の機関によって授与される図書館情報学の修士の学位がそれである。したがって、図書館司書は大学図書館員でなくても独自の学術的な背景を持っている(そのはずである)。なお、日本国内においては多くの場合、図書館職員は司書とは限らず(司書・司書補でない図書館員もいる)、また司書という専門職として館内組織に配置していないことが多い。
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