回転変流機の開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 19:41 UTC 版)
発電機と電動機が同じ原理で、機械力と電力の相互変換を可能にすることがわかり、この双方向の変換を利用した回転変流機が考案された。これは、例えば直流から交流への電流の変換を行うものである。原理的には、直流の電力を供給して電動機を回し、その回転力で発電機を回して交流の電力を得る。当然、逆方向の変換も可能である。 回転変流機は直流と交流の変換だけでなく、三相交流と単相交流、25Hzの交流と60Hzの交流、電圧の変換など、様々な変換を行える。大型で重い回転子にすると、それがフライホイールとして機能し、電力供給が急増したり途絶えたりした場合の平滑化にも役立つ。 回転変流機のテクノロジーは20世紀初めに、より小さくて振動や騒音を伴わず、保守の手間も少ない真空管回路に取って代わられた。現代では、電力用半導体素子を使った回路がその役目を担っている。
※この「回転変流機の開発」の解説は、「ダイナモ」の解説の一部です。
「回転変流機の開発」を含む「ダイナモ」の記事については、「ダイナモ」の概要を参照ください。
- 回転変流機の開発のページへのリンク