嚥下時の窒息
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 14:59 UTC 版)
過失による窒息の原因の多くは、気道内に異物が詰まることによる事故である。乳幼児や高齢者に多く見られ、これら二者は不慮の死亡原因のトップである。飴玉・豆・入れ歯・餅等をのどに詰まらせる場合が多い。乳幼児は、目に付いたものを何でも口に入れる傾向があるので、注意が必要である。 食品が原因の場合、総務省消防庁等の調査によると、もち・ご飯・パンの順で多く、救命救急センターの調査では、もち・パン・ご飯の順で、いずれも穀類が上位を占めた。穀類に次いで多いのは、飴玉・団子・こんにゃくゼリーの菓子類であった。厚生労働省の調べでは毎年4,000人以上が亡くなっており、2006年には4,407人にのぼった。同年の1年間に発生した、食物による窒息事故は合計1327例の報告があり、そのうち死亡した人は443人であった。 窒息事故が起きた場合は、すぐに救急車を呼び、「ハイムリッヒ法」(腹部突き上げ法)という応急処置を行う。 製品が原因の場合、東京消防庁等の調査によると、事故件数で比較すると「魚類等の骨」、紙巻きタバコ等による窒息件数が多いが、子供で重症・重篤の窒息を引き起こした事例は、ゴム風船、スーパーボール、ぬいぐるみの部品、筆記具が原因となっている。
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