噴火とアイスランドでの暮らし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/23 16:13 UTC 版)
「アイスランドの火山活動」の記事における「噴火とアイスランドでの暮らし」の解説
アイスランドへの入植は西暦874年に始まったとされるが、それから現在までに、記録が残っているだけで13回の噴火があった 。 記録が残っている中での最も酷い噴火は、1783年から1784年にかけて起きたSkaftareldar (fires of Skafta)と呼ばれる噴火である。この噴火は、ヴァトナヨークトル氷河の南東にある火山である、ラキで発生した。さらに、ラキ火山近郊のグリムスヴォトンでも、1783年から1785年の間に噴火が起きている。これらの噴火で、アイスランドの人口の約4分の1が死亡した。ただし、この時の大部分の死者は、火山灰などの影響による気候変動や、火山灰や火山性の有毒ガスによる家畜の死亡などを原因とする飢餓と言った、火山噴火の間接的な影響によって発生している。溶岩流その他、火山噴火の直接的な影響による死者はむしろ少数であった。有史の時代において、1783年のラキ火山での噴火によって噴出した溶岩の量は、一度の噴火で噴出した量としては最大であったと考えられている。
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