和歌の文字化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 08:46 UTC 版)
宣命は宣命使が読み上げて伝えるものであり、これに助詞や助動詞などを万葉仮名で書き添えた理由は文章を読みやすくする必要があったからであろう。もう一つ、助詞などを文字で書く必要があったのは和歌である。和歌はもともと「歌う」ものであるから、口頭で歌い上げることができるように書き記すことが求められたはずである。そして、この口承文芸としての和歌の表記は、実用的な文章表記とは違った展開を見せている。 最古の歌集『万葉集』20巻には、約4500首の和歌が収められている。『万葉集』で用いられたすべての仮名を万葉仮名というが、漢字を一字一音の仮名に転用するだけでなく、漢字のまま、仮名と交用する書き方もあり、『万葉集』ではあらゆる表記法が試みられている。
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