同族神信仰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 20:50 UTC 版)
1960年代には、甲賀衆の子孫であると伝承される福岡氏が1月2日に「お飛鳥様」を、石神氏が石神を祀り、城山氏は1派が東照権現を、もう1派が八幡様を祀る同族神信仰があった。日本では同族神信仰が農村部に多いのに対し、甲賀では漁村的な橋本郷に強く見られた点が特徴的であった。また志摩地方で同族神信仰を持つのは、珍しい存在であった。 お飛鳥様では日本武尊を祀り、福岡氏の本家当主は1月2日の午前2時頃に潮垢離を行い、一族で珂夫賀神社へ御饌(みけ)を捧げる。本家は当日中に飛鳥社跡にも御饌を、分家は翌日三宮社に御饌を捧げる。軽石山と呼ばれる飛鳥社跡には小祠や室町時代の五輪塔が残り、福岡氏の先祖の墓である可能性がある。ここで安産祈願をする風習がある。
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