各馬の引退後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 16:46 UTC 版)
シーバードは凱旋門賞を最後に引退し、アメリカのジョン・ガルブレスにリースされて種牡馬となった。その子からは、凱旋門賞を勝ったアレフランス、サンクルー大賞典に勝ったジル(Gyr)、アメリカの二冠を制したリトルカレント(en:Little Current)、チャンピオンハードルに勝ったシーピジョン(en:Sea Pigeon)、ガネー賞に勝ったアークティックターン(Arctic Tern)などが出たが、シーバードの競走成績からすると充分な成績とは言い難かった。 リライアンスも、生涯でただ一度シーバードに敗れた以外は無敗の名馬だったが、こちらも種牡馬としては長距離のカドラン賞を勝ったリクペール(Recupere)やグッドウッドカップの勝ち馬プロヴァーブ(Proverb)、タグオブウォー(Tug of War)を出した程度で終わった。 ダイアトムはアイルランドダービー馬のスティールパルス(Steel Pulse)を出した後、日本へ輸出されて天皇賞馬クシロキングの父となって名を残した。フリーライドはフランスの古馬チャンピオンに選ばれ、引退後は南アフリカで種牡馬となって成功した。アニリンは長く現役を続け、オイロパ賞3連覇などの偉業を達成し、ソビエトでリーディングサイヤーになった。トムロルフはアメリカで種牡馬になって多くの一流馬を出して大成功した。孫のアレッジドは凱旋門賞の連覇を果たした。マルコヴィスコンティは現役を続けてミラノ大賞典を連覇、ジョッキークラブ大賞典にも勝ってイタリアを代表する古馬となった。オンシジュウムはオーストラリアでリーディングサイヤーになり、カルヴァンは英仏のオークスとキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを勝ったポーニース(en:Pawneese)を出した。ソデリニはドイツへ渡って2頭のドイツダービー馬を筆頭に多くの重賞勝ち馬を出した。シジュベールも種牡馬になってドイツでヘルティー大賞典(en:Bavarian Classic)優勝のボリス(Boris)などを出し、何頭ものステークスウィナーの父になった。 ラガッツォはチリに種牡馬として、牝馬のブラブラはアメリカへ輸出されて子孫を残した。ドミドゥイユはフランスで種牡馬になり、重賞入着馬を何頭か出した。アーダバンは種牡馬として日本に輸入されたが、非常に強い近親交配の影響か、ほとんど産駒ができなかった。
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