古典文学に登場する神坂峠
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『日本書紀』の景行天皇四十年条にある、日本武尊が東征の帰路、神坂峠で尊を苦しめようした山の神が白鹿に変じ、それを尊が蒜で撃ったという話。 『万葉集』巻二十にある「ちはやぶる神の御坂に幣奉り齋ふ命は母父が為」という歌。 『古今和歌集』、『源氏物語』『今昔物語集』に登場する、神坂峠山麓の園原という里にある、歌枕にもなった帚木というヒノキ。 『今昔物語集』の巻二十八に、信濃国司の任期を終えて都へ帰る途中の藤原陳忠が神坂峠から谷底へ転落したものの、救出の際にヒラタケを抱えて生還したとの逸話。 『信貴山縁起』の尼公の巻 『雨月物語』の浅茅が宿に書かれている「真坂峠」で大勢の山賊達に取り囲まれ、衣服金銀を残らず掠め取られ、自分の命が辛うじて助かったとの話。 明治になってできた長野県歌信濃の国にも神坂峠信濃側山麓の里、「園原」が歌われている。
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