古典文学とヒクイナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 18:31 UTC 版)
古くは単に「水鶏」(くひな)と呼ばれ、連続して戸を叩くようにも聞こえる独特の鳴き声は古くから「水鶏たたく」と言いならわされてきた。 古典文学にもたびたび登場している。 夏の季語。 くひなのうちたたきたるは、誰が門さしてとあはれにおぼゆ。 紫式部 『源氏物語・明石』たたくとも誰かくひなの暮れぬるに山路を深く尋ねては来む 菅原孝標女 『更級日記』 五月、菖蒲ふく頃、早苗とる頃、水鶏の叩くなど、心ぼそからぬかは。 兼好法師 『徒然草』 此宿は水鶏も知らぬ扉かな 松尾芭蕉
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