博覧会中
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/19 02:53 UTC 版)
「東京電燈スプレーグ式電車」の記事における「博覧会中」の解説
1890年4月1日より上野公園を会場として開催された第3回内国勧業博覧会で、公園内に170間(約310 m)の60ポンドT型レールを敷設してデモ運転を実施した。 もっとも、電車のアメリカからの到着が遅れたことから、実際には同年4月13日よりようやく工事を開始、翌月5月2日午後に最初の電車が走行したと記録されている。 営業運転は翌5月3日より早速開始され、博覧会の入場料が3銭のところ2銭の乗車料を徴収したが、白土貞夫の推計によれば博覧会入場者102万人の内、約30万人が乗車、約6,000円の収益となった。 この間、7月31日の会期最終日までに天皇、皇太后、皇太子、小松宮と皇族も会場を訪れ、この新しい乗り物を体験している。また小田原馬車鉄道の社長である田島正勝は電車に試乗し電化を決意したが、株主総会で賛同をえられず京都電気鉄道(1895年開業)に先を越されることになった。
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