南北分断と標準語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 15:22 UTC 版)
「査定した朝鮮語標準語集」の記事における「南北分断と標準語」の解説
朝鮮語学会による査定した標準語は、1945年の朝鮮解放以降も南北朝鮮の標準語として引き継がれることとなる。しかしながら、時代の変化や社会制度の変化などの諸事情により、南北ともに一部の語彙についてわずかな修正が見られる。例えば、朝鮮民主主義人民共和国(以下「北」)では「부수다」(砕く)の標準語形を1954年の「朝鮮語綴字法」で「부시다」に改めている。大韓民国(以下「南」)では、他動詞を作る「-트리다」を1988年の標準語規定において標準形として認めたが、1936年の標準語集では「-뜨리다」のみを標準形としており、「-트리다」は非標準形としていた。北では現在でも「-뜨리다」のみを標準形としている。 現在、南では国立国語院が、北では国語査定委員会がそれぞれ標準語の査定を行っている。いずれにせよ、朝鮮語は明文化された標準語を有するという点で、かなり明確な標準語政策を敷いているということができよう。
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