勝幢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 02:20 UTC 版)
「戦旗、または旗」であるドバジャ(英語版、中国語版)(梵: dhvaja、ドヴァジャ; チベット文字:རྒྱལ་མཚན་; ワイリー方式:rgyal mtshan; THL: gyeltsen)は、古代インドの戦争において軍隊の戦旗として使われた道具である。このシンボルは、仏陀が4人のマーラ、あるいは悟りに至るまでの障害に打ち克ったこと(降魔)を象徴している。これらの障害とは驕り、欲望、悪感情、死への恐怖などである(五蓋を参照)。チベット仏教においては、11種の異なる形の勝幢それぞれに、煩悩に打ち克つための方法が割り当てられている。チベット仏教僧院の屋根には、仏陀の4人のマーラに対する勝利を象徴して、様々なデザインの勝幢が掲げられている。これらの旗は僧院や寺院の屋根の四隅に配される。銅鍍金で作られた円筒形の勝幢は、たいてい僧院の屋根の上に置かれる。
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