創作でのダゴン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 04:01 UTC 版)
詳細は「父なるダゴンと母なるヒュドラ」を参照 クトゥルフ神話でダゴンが取り入れられたのは、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが、巨大な半魚人の登場する短編小説『ダゴン (Dagon)』を執筆した1917年からである。作中でダゴンと目される海底巨人は、手足に水かきをもち、突き出した目、分厚くたるんだ唇をもちながら、全体の輪郭はいまわしいほど人間に酷似している。またモノリスに図や文字を刻み、知性をもっていることがほのめかされる。 その後、『インスマウスの影(The Shadow Over Innsmouth)』において、荒廃した港町インスマスを占拠した半魚人族「深きものども (インスマウス人、ディープワン)」とその血筋をひく混血たちが「ダゴン秘密教団 (Esoteric Order of Dagon)」を結成し、「父なるダゴンと母なるヒュドラ」を崇拝しているという設定がなされた。「深きものども」はダゴンとヒュドラの末裔だと説かれていることが仄めかされている。 TRPG「クトゥルフの呼び声」では、不死である「深きものども」が数百万年の齢を経て強大に成長したものであると設定されている。 「インスマウスの影」作中ではまた、大いなるクトゥルフとの関係も言及されていることから、ラヴクラフトも「深きものども」と共にクトゥルフに仕える存在としてダゴンを位置づけていたようである。その設定は、後続作品でさらに強調され、ダゴンは「深きものどもの長老・指導者」兼「旧支配者クトゥルフに仕える従者(小神、従属神)」として位置づけられた。クトゥルフ神話での知名度がもっとも高い邪神の1つに数えられ、しばしば配偶者ヒュドラと共に登場する。
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