割腹とは? わかりやすく解説

割腹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 03:51 UTC 版)

死のう団事件」の記事における「割腹」の解説

1937年2月17日正午過ぎ、宮城前広場に、1人の男が現れた。「死のうと書かれたビラ大量に撒いた32歳のその男は、突如持っていた短刀で腹を掻き切り、通行人発見され日比谷病院搬送された。 同じ頃、竣工したばかりの新国会議事堂前にタクシー停まった。車から降りた2人の男は二手別れ1人首相官邸向かった。もう1人議事堂周り歩き始めたが、突如警備目を盗んで鉄柵乗り越え正面玄関向かって走り出した。男はビラ撒きながら「死のう」と繰り返し絶叫した気付いた警官憲兵駆け寄ってくると、男は立ち止まり取り出した短刀を己の腹に突き立てた首相官邸目指した男は、目標見付からず焦りの色を見せたが、やがて意を決してある屋敷入り玄関脇で割腹した。傷を負いながらも満足気な顔をしていた男は、この屋敷外務次官であったことを病院聞かされると、無念表情浮かべた。 また12時45分頃、警視庁正面玄関ホール当時庁舎霞ヶ関にあった)に現れ22歳党員が、その場正座して割腹を図っているところを特別警備隊巡査取り押さえられた。2時20分頃には、27歳党員内務省3階便所腹を切り発見した守衛によって医務室運ばれた。 5名の男は、こうして都内5ヶ所でそれぞれ腹を切った。ただし、上述通り彼らは江川従い刃先だけしか出ないよう細工施した短刀切腹したため、いずれも致命傷は負わなかった。新聞は、再び大きな騒ぎ起こした死のう団」を好奇の目で、あるいは気味悪げ報じた同日21時頃、2人の女が歌舞伎座4階立見席から「死のう」と叫びながら大量ビラ撒いた銀座街頭でも女が、また品川駅に向かう電車中でも男が、それぞれビラ撒いた警視庁は、直ち日蓮会館の捜索乗り出した留守番役をしていた者やビラ撒いた者が身柄拘束された。 3月3日代議士の久山に付き添われて、江川警視庁出頭。「申し訳ございません」と頭を下げた江川対し特高部長正業勤しむよう諭して釈放した

※この「割腹」の解説は、「死のう団事件」の解説の一部です。
「割腹」を含む「死のう団事件」の記事については、「死のう団事件」の概要を参照ください。

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