割線法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 13:48 UTC 版)
割線法はニュートン法の反復計算
に現れる微分係数 f ′(xk) を計算せずに
によって差分商で近似した(幾何学的には接線を割線で代替した)方法に相当する。
単純に差分近似しただけのニュートン法と比較すると 割線法は収束までの反復数は増えるが、1反復あたりの関数評価回数は少ない。したがって総演算量に対し関数評価コストの占める割合が大きい場合には、収束までの計算時間が短縮できることもある。
参考文献
- ^ 小澤一文 『Cで学ぶ数値計算アルゴリズム』共立出版、2008年、40頁。ISBN 978-4-320-12221-5。
- ^ Hazewinkel, Michiel, ed. (2001), "Secant method", Encyclopaedia of Mathematics, Springer, ISBN 978-1-55608-010-4。
関連項目
外部リンク
- 計算物理学 II 第 9 回:非線形方程式の解法 (PDF)
- 割線法(非線形方程式の数値解法)
- セカント法(割線法)
- Weisstein, Eric W. "Secant Method". MathWorld (英語).
動画
割線法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 02:18 UTC 版)
ニュートン法の微分を差分で置き換えたものである。この方法は微分の計算(や存在)を必要としないが、収束は遅い(次数は1.6程度である)。未知の関数 f を線形補間によって近似する場合にも用いられる。2次補間を用いるものをマラー法と呼ぶ。マラー法は割線法より収束は速い。この方法では、反復 xn は複素数となることがある。これは f の逆関数を補間することで回避できる。これを逆2次補間という。収束は漸近的に割線法より速くなるが、近似値が解から遠い場合は収束が遅い。
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