副振動説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 05:02 UTC 版)
宇田道隆は、8月1日の朝日に「集団水死事件の急潮」を寄稿している。その中で、当日10時頃アビキ(副振動:マビキ、セイシともいう。入江で差し退きする潮。台風の中心から出る海中の振動が岸にきて起す)が起り、シケジオ(一種の気象潮流)が入り込んだため変調流があってそれが特に河口近くでこのときに澪筋に強く現われたのが大きな原因ではないかと思われると述べている。刑事控訴審鑑定人としても、河口においては淡水が上に海水が下になって密度の異なる二重層が形成されるので異常流が発生しやすいこと、河口・澪筋においては海底も潮流が変化しやすいこと(これらは民事裁判では認められている)の他、この説を述べている。朝日の文中ではリップカレント(沖出し流、離岸流)の解説もしているが、この事件との関連については述べていない。
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