前線着陸場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/06 21:21 UTC 版)
「ダウラト・ベグ・オルディ」の記事における「前線着陸場」の解説
インド陸軍は、ダウラト・ベグ・オルディにヘリポートと砂利滑走路を維持している。これは世界最高所の滑走路である。近くに駐留している軍隊に救援物資を供給するために、32機の航空機を使用して定期的な出撃が行われる。基地は1962年の中印国境紛争中に開設され、中隊長C.K.S.ラジェが最初に着陸を行った。これが、当時の世界最高地点での航空機着陸の記録となった。当初はアメリカ製のC-82輸送機(フェアチャイルド・パケット)で運用されていたが、1966年の地震により地表土がゆるみ、固定翼機の運用が困難となったため、滑走路は閉鎖された。滑走路の運用を再開するための作業が行われ、2008年5月31日にインド空軍のAn-32輸送機が着陸した。 インド空軍は1962年から1965年までここに輸送機を離着陸させ、43年の間をおいて、2008年より利用を再開した。2013年4月20日には、運用能力のデモンストレーションとして、インド空軍はダウラト・ベグ・オルディにC-130J輸送機(スーパーハーキュリーズ)を着陸させた。これは、2013年のダウラト・ベグ・オルディ事件の直後のことである。この着陸は、この高度での中距離航空機着陸の世界記録となる可能性がある。
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