前世退行の始まり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 13:50 UTC 版)
前世退行を精神医学の治療法として使用する動きは、1950年代のブライディ・マーフィー(Bridey Murphy)の事例から始まった。1952年、素人催眠術師であるモーリー・バーンスタイン(Morey Bernstein)は、アメリカのコロラド州に住むヴァージニア・タイ(Virginia Tighe)に対し催眠をかけた。催眠をかけられたタイは、19世紀のアイルランド人女性とされるブライディ・マーフィーの人格になった。タイはアイルランドに行ったことがないのにもかかわらず、イギリス訛りの英語で、19世紀のアイルランドでの生活を詳細に語った。 しかしその後、タイの証言にいくつか誤りがあることが判明した。例えばタイは前世で木造の家に住んでいたと主張したが、マーフィーの故郷とされる場所に木造の家は存在しなかった。最終的にタイが子供のころ、ブライディ・マーフィー・コーケル(Bridie Murphy Corwell)と言う女性が隣人にいたことが判明し、この女性からアイルランドについての話を聞いた可能性が高いことが分かった。
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