制御車の配置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 03:01 UTC 版)
動力分散方式の車両では、一般に編成を転回しないでそのまま折り返し運転を行うことから、編成の両側に制御車を配置するのが一般的である。そのため、制御車のことを先頭車とも呼ぶ。 また、機関車と客車による動力集中方式の列車においても、最後尾に制御付随車を連結して折り返し運転時に先頭となるその制御付随車より機関車を遠隔操作してプッシュプル運転を行うのもある。 欧州諸国では最高時速200kmまでの車両において制御付随車が広く用いられており、制御付随車の運転台より後部は客車もしくは荷物車とされることが多い。 米国ではこの方式は20世紀半ばにシカゴ・ノースウェスタン鉄道の通勤列車用客車を嚆矢として全米の通勤路線に広まり、20世紀後半にはアムトラックの一部の中近距離列車でも、古くなった電車(メトロライナー)や機関車 (F40PH) を無動力化改造して制御付随車として用いるもの、あるいは新造客車(カリフォルニア・カー)を制御車として使用するものが見られるようになった。 一方、日本では観光用のトロッコ列車に使われることがある程度であり、動力集中方式の列車での制御付随車は普及していない。
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