制御器更新
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:44 UTC 版)
新造から20年が経過すると、制御装置の経年劣化や部品の入手困難が目立つようになったことから、冷房化に並行して制御装置の更新も行われた。制御方式は7300系と同様の界磁チョッパ制御が採用され、定速運転機能は廃止されたが、回生ブレーキは残された。制御器は東洋電機製造ES773が搭載された。 電動車は大部分がMM'ユニットの1C8M方式となったが、一部は従来の1C4M方式のまま更新されている。2327・2328は1C4M・1C8M両用となった。2305・2307は後年の7両編成化に伴う2800系電動車(2831・2841)の編入に際して1C4Mから1C8Mに切り替えられた。 2311-2331は、AFE方式による電機子チョッパ制御の試験車となった。制御器形式はRG608である。 車両の管理上、一部車両では改番が行われた。新旧対照は以下のとおり。 2303-2353 → 2304-2354 2304-2354 → 2303-2353 2308-2358 → 2310-2360 2310-2360 → 2308-2358 長編成化に伴う編成の固定化が進み、以下の車両で中間運転台の撤去と乗務員扉の埋め込みが実施された。 Mc→Mo - 2302、2304(旧番2303)、2310(旧番2308)、2312、2314、2320、2322、2324、2326、2328 Tc→To - 2351、2353(旧番2354)、2355、2357、2359、2361、2363、2365、2371、2373、2375、2377 空気バネ車は金属バネ車との混結を避けるため、MM'ユニットの固定編成となった。2306・2308(旧番2310)の2両は運転台を撤去したM'o車となり、主制御器やパンタグラフなどを撤去し、コンプレッサー、補助電源装置等を搭載した。
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