初期型設計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 01:54 UTC 版)
「フィロ・ファーンズワース フューザー」の記事における「初期型設計」の解説
ファーンズワース型の原型的なフューザーの設計は円柱状に配列された電極を基礎としており、マルチパクター効果の原型に基づいている。まず、電極を正の電荷にしておき、燃料を正の電荷にイオン化し、電極の外側の小さな加速器から電極に設けられた穴を通して打ち出される。いったん穴を通過したことで、燃料は高い速度で内側の反応部のほうへ加速される。正の電荷を持つ電極からの静電圧力は燃料をチャンバの壁から離れるように保ち、新しいイオンの衝突によって中心部に高温のプラズマが生成される。彼はこれを慣性静電場閉じ込めとしており、この用語は今日まで使用が続けられている 1960年代、さまざまな形式のフューザーが組み立てられた。これらのモデルはもともとの概念とは違い、球状の反応部を利用しているが、その他の点では類似している。ファーンスワースは公正に研究運営を公開し、いくつかの研究室は独自のフューザーの設計を作り上げた。これらは一般に成功したが、この形式は加速器から供給される燃料の量がスケールアップ上の問題となっており、燃料の少なさが反応が急速に失われる理由となっていた。
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