列聖までの道のり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 18:17 UTC 版)
「エーディト・シュタイン」の記事における「列聖までの道のり」の解説
エーディトが列聖されるまで様々な困難があった。彼女はアウシュヴィッツで無名のユダヤ人女性として最後をとげ、カトリック側は果たしてその死が殉教に当てはまるかどうか悩んでいた。しかし、テレサ・ベネディクタ・マッカーシー (Teresa Benedicta McCarthy) というアメリカの少女がエーディト・シュタインに代願したところ、奇跡的に病気が回復し医師を驚かせた。カトリック教会はそれを認定し、1987年5月1日、ケルン郊外の競技場において彼女の列福式が執り行われた。 それを聞いたあるユダヤ人団体がカトリックに改宗したエーディトに「ユダヤ人」を名乗る資格はないと抗議した(彼らにとって「ユダヤ人」とは、民族名というよりユダヤ教の信者のことであり、他の宗教に改宗すれば自動的に「ユダヤ人」ではなくなる)。しかし、改宗しても彼女は(民族としての)ユダヤ人の誇りを失わなかったのであり、アウシュヴィッツの聖者として再び評価されるようになってきている世相も手伝い、殉教者として列聖される運びとなった。
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