分布に関する研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 00:50 UTC 版)
後藤信祐の分類研究によると、石刀の内、刃部と反対の側縁が曲面で結ばれるものは、信濃川から豊川ライン以西の中部地方から近畿地方に濃密に分布する。これに対し、刃部と反対の側縁を二平面が挟むものは、東北地方から北海道地方にかけて分布する。 無頭石棒(刀)の内、一端に七宝文や綾杉文などの彫刻を施す物は、奈良県橿原遺跡や石川県御経塚遺跡など近畿・北陸地方を中心に分布するのに対し、数条の沈刻などで一端を区画するだけの物は、秋田県柏子所貝塚など東北地方日本海側に分布する。 石刀は北陸地方を初めとする中部~東北~北海道へ、晩期中葉を画期として伝播していき、普及したものと考えられている。 畿内や南九州にも、東日本に比べれば少ないものの存在する また、石刀を含む小型石棒類が弥生時代前期頃まで継続するという説もある。
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