分布と移動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 13:53 UTC 版)
ニシクロカジキは大西洋の熱帯で一年中みられる。生息域は暖かい時期には南半球と北半球の温帯域にまで広がり、寒い時期には赤道付近まで縮小する。 本種の生息域は大西洋で北緯45度から南緯35度までにわたる。東大西洋ではあまりみられないが、その中では北緯25度から南緯25度までのアフリカ沖の海域で最もよくみられる。最も多くの個体が見つかるのは水温が24℃より高い海域だが、表面水温が最低で21.7℃、最高で30.5℃の地点から発見例がある。 魚へのタグ(標識)付けによる研究などから、研究者は本種の移動パターンをわずかながら明らかにした。タグ付けされた魚を再捕獲することにより、カリブ海の島々とベネズエラやバハマの間、あるいはヴァージン諸島のセント・トーマス島と西アフリカの間などを移動していることが分かった。大洋間の移動もみられることがあり、アメリカ東海岸のデラウェア沖でタグ付けされた個体が約15,000km離れたインド洋のモーリシャスで発見されたという報告もある。
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