出版と当初の反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 04:11 UTC 版)
2013年8月に、フランスで最初に出版されたときは、あまり注目されていなかった。しかし、発売後は1週間で6,000部を売り上げた。ローラン・モデュイは「政治的思想的ブルドーザー」と喩え、週刊誌レクスプレス(英語版)は「経済問題はフランス人を熱中させる」と報じた。 本書の主題がニュースとして英語圏に広がると、『エコノミスト』は「権威ある」と称して歓迎した。ポール・クルーグマンは本書を「画期的」と呼び、元世界銀行のリードエコノミストであるブランコ・ミラノヴィッチ(英語版)は、「経済の考えにおいて分岐点となる本の1つ」ととらえた。 フランス語版の書評が、広く興奮を引き起こしたのに応えて、英語への翻訳は急ピッチで進められ、ハーバード大学出版は発売日を前倒しし、2014年5月とした。アメリカ合衆国ではその日、本書は一夜にしてスターになり、マイケル・ルイスの『フラッシュ・ボーイズ(英語版)』から全米ベストセラーリスト1位の座を奪い取った。同年、ステファニー・ケルトンは「ピケティ現象」について語り、ドイツでも、ピケティに関する書籍が3冊出版された。今後、31の言語への翻訳が予定されている。
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