冬の嵐とは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/11 07:06 UTC 版)
寒帯、冷帯(亜寒帯)、温帯、高緯度の乾燥帯では、地域により冬の長さは違うが、冬特有の嵐が訪れることがある。また、熱帯でもまれに冬特有の嵐が訪れる。 冬の嵐の特徴は、大量にあるいは長期間雪を降らせたり、霙や冷たい雨、雨氷などを降らせたりすること、風が強くなり、海では高波、海岸の低地では高潮、積雪のある地域では地吹雪がみられること、気温が低い上、強風や雪などにより体感温度が非常に低いことなどが挙げられる。 冬は、上空の高い高度や大陸・極地付近に冷たい乾燥した空気が存在する一方で、海は熱をもち陸地の地表付近は日光で暖められるためこれらの地域には暖かい空気、特に海などでは暖かく湿った空気が存在する。こういった性質の異なる空気が接近・衝突すると、雲が発生して雨を降らせ、気流の循環が発生して、やがて低気圧が発生し発達していく。低気圧は前線を伴い、前線付近では雨雪や風が強い。 冬になると、嵐が訪れる回数や強さが増す地域が多い。冬に嵐が多い理由は、大気の中で空気の温度差が大きいこと、ジェット気流などの低気圧を動かす大気循環が早く風が強いことなどが挙げられる。
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