共和党_(モルディブ)とは? わかりやすく解説

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共和党 (モルディブ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/14 10:04 UTC 版)

 モルディブの政党
共和党

ޖުމްހޫރީ ޕާޓީ
党首 ガーシム・イブラヒム英語版
創立 2008年
本部所在地 マレ
政治的思想 経済的自由主義
社会保守主義
ナショナリズム
イスラム民主主義
国民議会議席
1 / 93
モルディブの政治
モルディブの政党一覧
モルディブの選挙

共和党(きょうわとう、Jumhooree Party)は、モルディブの政党。ヴィラ財団を率いる実業家にして、マウムーン・アブドル・ガユーム大統領の下で財務大臣を務めた経験を持つガーシム・イブラヒム英語版が現党首。現在の略称は「JP」だが、2009年まではRepublican Party、略称「RP」としていたこともあった(正式な改名時期は不明)。

沿革

2008年夏の大統領選挙直前の同年5月に、ガーシム・イブラヒムにより共和党は設立された。大統領選挙にはガーシムが自ら候補として参戦したが、第1ラウンドで得票率15%、4位敗退となる。決選投票では、共和党は第1ラウンド2位だったモルディブ民主党(MDP)のモハメド・ナシードを支持し、その逆転勝利に貢献した[1]。しかし翌2009年の国民議会選挙では、共和党は全77議席中1議席を獲得したに留まった。

その後、2012年2月に、ナシードが軍・警察の事実上のクーデターにより大統領を辞任するなど重大な事件が起きた。ナシードの後任としてモハメド・ワヒード・ハサンが大統領となると、MDP以外の政党が連立与党を構成することになり、共和党も連立の一員となっている。

2013年大統領選挙にもガーシムは再挑戦したが、第1ラウンドで3位敗退した。しかし、ガーシムの得票率は23~24%を確保しており、共和党の党勢拡大を証明しただけでなく、前回同様キャスティング・ボートを握ることになった。最終的に共和党は、2位だったモルディブ進歩党(PPM)のアブドラ・ヤーミンを支持、決選投票での逆転勝利をまたしても導く。これにより共和党は、モルディブ開発連合(MDA)と共にPPMとの連立を形成することになった[2]。翌2014年3月22日の国民議会選挙でも、連立与党の一員として共和党は全85議席中15議席と躍進を果たし、第3政党の地位を獲得した[3]

しかし国民議会選挙から僅か3日後の3月25日、突然ガーシムが国民議会議長選に出馬を表明する。これにPPMは反発して、PPMで独自候補を擁立することを表明したが、ガーシムは野党MDPの協力を得ようと動き始める[4]。5月28日、PPM議員のアブドラ・マシーハ・モハメドとガーシムが議長を争ったが、43票対39票でマシーハが当選した。同日、PPMは共和党の連立合意違反を責めて連立を解消、この際に共和党の閣僚2名が離党してPPMに移籍した[5]。更に、7月9日にも1名の共和党議員が離党してPPMに移籍している[6]

2015年7月15日時点で、共和党はMDPと協調行動をとる形で野党として活動中であり、国民議会の議員数は11名となっている。

  1. ^ Jumhooree PartyDHIVEHI SITTE(2014年6月25日閲覧)
  2. ^ 「2013年11~12月主な動き」在スリランカ日本国大使館ホームページ(2015年4月13日閲覧)
  3. ^ Last Election Maldives Majlis (People's Majlis)列国議会同盟(IPU)ホームページ(2014年6月23日閲覧)
  4. ^ 「モルディブ2014年3~4月主な動き」在スリランカ日本国大使館ホームページ(2015年4月13日閲覧)
  5. ^ 「モルディブ2014年5~6月主な動き」在スリランカ日本国大使館ホームページ(2015年4月13日閲覧)
  6. ^ 「モルディブ2014年7~8月主な動き」在スリランカ日本国大使館ホームページ(2015年4月13日閲覧)

参考


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