全天カタログ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 10:19 UTC 版)
全天天体カタログでは、恒星の符号付けを星座から切り離し、ある値の視等級(1801年)以上の全ての恒星を一覧することを目的とする。 Histoire Celeste Francaiseは、9等級以上の4万7,390個の恒星を収録している。ジェローム・ラランドによる。 掃天星表(1859年)は、写真を用いずに作られた最も完成度の高い星表である。北半球の32万個の恒星を収録する。1892年にコルドバ掃天星表 (Cordoba Durchmusterung)、1896年にケープ写真掃天星表 (Cape Photographic Durchmusterung) として拡張された。 ヘンリー・ドレイパー・カタログ(1924年)は、10等級以上の22万5,300個を収録する。1949年には、35万9,083個に拡充された。HD番号は、フラムスティード番号やバイエル符号のついていない恒星に対して、現在でも広く用いられている。 輝星星表(1930年)は、6等級以上の恒星を収録している。1983年には、7等級までの恒星を含む補遺が付けられた。 Catalogue astrographiqueは、11等級以上の恒星の一覧を作ることを目的として1891年から1950年にかけて編纂が続けられ、460万個の恒星を収録する。現在でも、アメリカ海軍天文台の管理下で拡充が行われている。 オンラインのガイド星星表(2008年)は、21等級以上の9億4500万個の恒星を収録している。
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