全天候トラックの導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 03:44 UTC 版)
オリンピックでは1936年ベルリンオリンピックごろからすでにアンツーカーを表層材に用いたトラックが採用されており、1964年東京オリンピックまでこれが用いられていた。1968年メキシコシティーオリンピック以降は表層にポリウレタン舗装が施された全天候トラックが採用された。アンツーカーはスパイクで掘れて入力が分散してしまう上に、多量の水分を含むと軟弱化し、安定して記録を生み出せる走路ではなかった。これに比べてウレタン素材は弾力性に富み反発が得られるために選手のストライドを広げることに貢献し、アンツーカーと比較して記録が2%向上したと言われる。1991年世界陸上競技選手権大会の実施会場である国立霞ヶ丘競技場陸上競技場は硬度60度のウレタンが使用され、100m決勝では6人の選手が自己記録を更新して9秒台を記録した。
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